その夜、私は由香里に祐希と電話で話した内容を伝えました。もちろん、最初の日は彼と会うだけと約束をした上でのことです。
妻は無言のまま頷き、暫く真上を見つめながら小さく溜息を吐いた後、自分自身に何かを言い聞かせるように再び頷いたのです。
予定では、次の土曜日に私達夫婦と祐希の三人は渋谷で待ち合わせをし、由香里の気持ちが彼を受け入れれば、その翌週の土曜日にホテルで一夜を過ごすことにしました。
私達夫婦にとって初めての経験… 由香里を一夜の妻として岩崎に与えたのは、彼女が彼と初めて会った当日のことでした。
夫以外の男と一夜を過ごす覚悟を決めながら、その日が訪れるまでの日常を、普段の生活と混じり合った時の中で過ごしたくない…
背徳の呵責に苛まれ、今までと変わらぬ生活を続けながら、その日が来るのを待つ自信がない…
そのような由香里からの願いで、岩崎との時は初めて会う当日に全てを済ませることにしたのです。
私にとっても、その想いは妻と同じでした。迷いの中で無意な日々を過ごすことは、心に傷を負う危うさを増やすだけのことにも思たのです。
今回、私があえて一週間の間を設けたのには理由がありました。
約束の日が近づく毎に、揺れる感情を押し隠す由香里を愛したい…
私に悟られないように、少年との交わりを密かに想い浮かべる妻の姿を知りたい…
私は、童貞の少年と交わる由香里の姿を想いながら至福に浸るための時間が欲しかったのです。
妻が寝た後、私は祐希に週末の待ち合わせ場所を電話で伝えました。
具体化する計画が、彼の昂ぶる心を駆り立てます。胸の内側で暴れる鼓動を隠そうとする少年の息遣いを感じながら、私は話しを続けたのです。
妻と少年とのセックス… それまでは夢想に過ぎなかった願望が、もうすぐ現実の行為となる…
私が電話を切ろうとした時、祐希は慌ててそれを止めました。
「あ… あの… 聞きたいことがあるんです…」
「構わないよ、何でも聞いて」
彼の声は上ずり、思い詰めたような切実な想いを訴えるかのようでした。
「あの… 川島さんは由香里さんと今夜… これから… するんですか?」
「するって… セックスのこと?」
「失礼なこと聞いてごめんなさい… だ… だけど凄く気になってしまって」
「由香里はもう寝てるから、今夜はしないよ」
「そうなんですか… 本当に失礼な質問ですみません」
彼は一瞬、安堵したような声で返事をしましたが、それとは裏腹に、私からの返答が期待と違っていたことへの失望が伺えました。
初めての性体験を叶えてくれる女性…
性の欲望を受け入れ、快楽の極みへと導いてくれる人妻…
祐希にとって、写真だけでしか知らない由香里への想いと葛藤が、日が経つ毎に高まっているのでしょう。
私達夫婦の性行為に嫉妬しながらも、その光景を心の中に浮かべながら自慰に浸る彼の姿に、私は密かな悦びと満たしを感じていたのです。
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