週明けの夜、家にいた私の携帯に祐希から電話がありました。ちょうど由香里が用事のために留守にしていた時のことでした。
「あの… 由香里さんは僕のことを何て言ってましたか?」
彼は形だけの短い挨拶に続けて由香里のことを問いかけました。
「安心していいよ。純真で素直な感じが素敵だって言ってたから」
「本当ですか! よ… よかった… 心配してたんです。この前のことで、もしかしたらって」
祐希は先日の出来事を受け止めきれないでいるのでしょう。彼にとっては思ってもいない突然の出来事だったのです。
私の誘いを断りきれずに、彼にとって恥ずべき姿… 由香里の前で勃起した性器を晒してしまったのですから。
「恥ずかしい姿を由香里に見せてしまったって後悔しているのかな?」
電話の向こうで無言のまま頷く彼の姿が伝わります。
「は… はい… 軽蔑されてないかなって…心配になって…」
「逆に、祐希くんは由香里を軽蔑しているの? 祐希くんの硬くなったところを手で触れた由香里は恥ずかしい女なのかな」
「そ… そんなことはありません。由香里さんは凄く素敵で優しい人です。 だから余計に心配になっちゃって」
「祐希くんにしてみれば、自分の妻にあんなことをさせた私が悪者に思えるんだろうね」
それは彼の本心を言い当てた言葉だったのでしょう。返す言葉が見つからず、焦る姿が目に浮かびます。
「本当は、心のどこかで川島さんを疑っていました。僕を騙しているのかなって… だけど由香里さんと会ってからは、信じていいって思えました」
「だけど、私と由香里は夫婦なのに、どうして他の男に妻を抱かせたいと思うのかが判らないんだろ?」
「はい… でも、その事を何度も聞いたら今度の約束が無かったことにされそうで… だから疑問を持たないようにしています」
私自身、彼を納得させるような説明は出来ません。それが私の願望だとしか言いようがないのです。
「あれから由香里のことを思い出しているの?」
「思い出すって言うより 頭から離れません。眠れないくらい、ずっと…」
「由香里とのキスはどうだった」
「最初は凄く緊張して… その後は夢中で何が何だか判らなくなって… だけど、キスだけであんなに気持ち良くなるなんて…」
「由香里の舌は凄く柔らかくて温かかっただろ…」
「は… はい… 優しくて、まるで僕の全てを包み込んでくれそうで…」
少年の言葉が少しずつ上ずり始めます。時折、小さく息を飲み込み、微かに紅潮した声が纏わるようでした。
脳裏に浮かぶ先日の体験が心を昂らせているのでしょう。
「きっと由香里は、その舌で祐希くんの勃起に触れてくれるよ… 祐希くんに感じて欲しいって思いながら… 我慢出来なくて口の中で射精してしまっても、その舌に絡めながら受け止めてくれるよ」
震える彼の息遣いが伝わりました。
私の妻に対する若い性の欲望を意のままに操る至福が、屈性した優越感を与えてくれます。
「祐希くんはあの日、帰ってから由香里を想い浮かべながらオナニーしたんじゃないかな? … 写真の中の由香里じゃなくて、実際にキスして舌を絡めた由香里を想って」
「川島さんには、正直に何でも話さなくてはならないんですよね」
彼は私に対して全てを晒す覚悟を自分自身に言い聞かせたのでしょう。羞恥の戸惑いをこらえて、私に服従するように告白したのです。
「はい… 何回もしました。あの日も帰ってすぐに… その後も 川島さんには悪いって思っても我慢出来なくて…」
「嬉しいよ。祐希くんが由香里を想いながらオナニーしてくれることが… 謝る必要は無いんだよ」
それは彼に対する言葉というよりも、10代だった頃の自分自身に向けたものだったのかも知れません。
彼を通して過去の私に語りかけているような錯覚すら感じたのです。
「私が渡したコンドームの包みを開けてみたのかな?」
「はい… 言われた通り自分で付けてみました。ローションで濡れてて最初は上手く出来なかったけど… 何だか凄く興奮しました… これを付けて由香里さんとセックスするんだって… そしたら我慢できなくてオナニーしてしまって… 」
「由香里だって、祐希くんが自分を想いながら一人でする姿を見たら嬉しく思うはずだよ」
「ほ… 本当ですか? じゃあ、この前のことも心配しなくて大丈夫なんですよね」
彼にとって個室の中での出来事は、私が思う以上に大きなものだったのです。性の行為に対する憧れの強さと、それに伴う経験や知識の乏しさが不安を煽るのでしょう。
「由香里にとっても祐希くんは特別な存在なんだよ。だって、射精している祐希くんの隣に寄り添っていたじゃないか。全て終わるまで側にいてくれたろ」
「そうですよね… その時は恥ずかしかったけど、時間が経つにつれて嬉しいって気持ちが込み上げて…」
私が彼の立場だったら、きっと同じように感じた筈です。
彼は間違いなく10代の頃の自分自身なんだ…
私が叶えられなかった願望を遂げてくれるのは祐希くんなんだ…
少年と出会った時から私の中に持ち続けた予感は、次第に確信へと変わっていきます。彼は歳の幼い「寝取り寝取られ」の相手であるだけでなく、由香里に魅かれるもう一人の私自身なのでした。
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