祐希と交わした約束の日が迫るにつれ、妻と私との会話が途切れることが多くなった気がします。互いが心の中で抱える想いが会話の枷となって、無言の間が二人を遮るのでしょうか。
妻でありながら、あどけない10代の少年と性関係を持つことへの言い訳は、むしろ鎮めようのない秘かな昂りとなって彼女の心を揺さぶります。
罪深い鼓動が淫らな官能への誘いとなって、由香里を新たな陶酔へと駆り立てるのでしょう。
その日の夜、私は由香里が浴室から出てくるのをベットの上で待ちました。裸で仰向けになり、強張る茎に手を添えながら、妻と祐希の姿を心の中に描きました。
間も無く、少年と約束した深夜12時が訪ます。
由香里の上に重なり、激しく下腹部を震わせて初めての快楽に身悶える少年…
若々しい肌色の勃起に膣奥を貫かれ、彼と共に昇る恍惚の高鳴りに喘ぐ由香里…
それらはみな、私が幾度も夢想した美しい映像のような光景でした。もう少しで全てが現実になろうとしているのです。
きっと祐希も今頃、由香里を想い浮かべて自慰に浸っているに違いありません。彼は亀頭から透明な滴を糸のように垂らし、妻と愛し合う私を羨みながら、切なく狂おしい射精を繰り返すのです。
欲望は無垢であればあるほど、純真な美しさを纏うものかも知れません。
無垢の欲望を思うままに支配する悦び…
美しい恍惚に満ちた体験の記憶として、妻の姿が彼の中へ永遠に刻まれる至福…
岩崎に対して抱き続ける私の劣等感を、童貞である彼を弄ぶ理不尽な優越感が癒やしてくれるのです。
妻と他人が愛し合う姿を見つめる悦びを得るには、それと引き換えの代償を受け入れる覚悟が必要なのかも知れません。
彼はそんな私の生贄となって、心に巣食う被虐の棘を抜き取ってくれるのです。
やがて寝室のドアを開けて、由香里が静かに中へと入ってきました。予め私が彼女に言っておいたとおり、バスタオルを体に巻いた以外は何も身につけていません。
「由香里… そのタオルをゆっくりと取って… 私ではなく、祐希くんに体の全てを見てもらうって思いながらだよ」
妻は体を包むバスタオルに指をかけ、少しずつ下に降ろしながら足元に置きました。秘部に手を添え、女としての恥じらいが体を横に向けさせます。
湯を浴びたばかりの艶やかな肌と、均整の取れた眩い体… 常に体を美しく保つ彼女の心がけは、いつの間にか私のためだけでは無くなっていました。
もうすぐ、性の願望を抱いた童貞の少年が、目の前にいる妻の体で願いを遂げようとしているのです。
私は枕元からコンドームを取り出し、由香里に手渡しました。
「由香里が祐希くんに付けてあげるんだよ… 多分、彼は緊張して上手く出来ない筈だから」
妻は無言のまま頷きます。
「きっと祐希くんは、すぐに射精しちゃうと思うんだ… 彼はもしかしたら、そんな自分を恥ずかしいと思うかも知れないね」
私は妻に向かって言葉を続けました。
「だけど、由香里が優しくしてあげれば、それも彼の素晴らしい思い出になるんだよ。由香里の体を祐希くんは一生忘れない筈だから」
それは、私自身を童貞の少年に置き換え、初めての女性となる彼女に託した切なる願いなのかも知れません。
私は、はにかんだ笑顔を浮かべる由香里の横顔を、眩しい思いで見つめたのです。
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