土曜日の夕方、私と由香里は都内にあるホテルの一室で、祐希と約束した時間が訪れるのを待ちました。
そこは大きなベットが二つ並んだ部屋で、落ち着きのあるインテリアに囲まれた空間でした。妻と少年、そして私にとって、永遠に心の中へと刻まれる出来事を遂げるにふさわしい部屋に思えました。
私はベットの上に横になり、由香里がガラスで仕切られた浴室の中でシャワーを浴びる姿を見つめました。ブラインドを開け、私にその姿を見せるように指示したのです。
もう間もなく、10代の少年が性の願いを遂げる妻の肌…
若い欲望を受け入れる艶やかで美しい妻の体…
夫である私にとって、シャワーの飛沫が滴るガラスの向こうにいる由香里は唯一つの宝物です。
妻に近づこうとする男を警戒し、過去の男に対しても嫉妬と憎しみを抱きました。心に浮かぶ忌まわしい夢想… 他人に愛され、重なるように結ばれ合う妻の姿を慌てて打ち消す度に、私の胸を打つ卑屈な鼓動は、やがて昂りへと変わっていったのです。
由香里が他人の精を注がれる光景を想い描きながら自慰をしたのは、それから間も無くのことでした。
私を愛している筈の妻が他人とのセックスに溺れる姿を目に浮かべ、狂おしい嫉妬にまみれた射精を幾度も繰り返したのです。
歪な情愛に満ちた快楽は、私の欲望を捕らえたまま決して放すことはありませんでした。行き場のない想いは苦悩へと移り行き、やがて妻への告白へと至ったのです。
受け入れて貰える筈の無い願望を口にした私は、危うい快楽の虜囚に成り果てたのでしょうか。夢想が現実となったあの日の出来事… 他人と交わる妻の姿を見つめたあの時を経ても尚、私は次の扉を開こうとしているのです。
間もなく部屋を訪れる祐希を待ちながら、私はベットの枕元に避妊具を置きました。由香里の子宮の奥を、少年が放つ精の飛沫から守る薄い膜だけが、唯一つ残された理性なのかも知れません。
私は浴室の妻を見つめたまま、下ろしたファスナーの間から強張る茎を露わにしました。張り詰めた火照りに手を添え、その時の訪れを待ち切れずに束の間の快楽を貪ったのです。
ああ… 由香里… 綺麗だ…
その体をもうすぐ祐希くんに与えるんだね…
性の行為を知らない少年が初めて女性の体奥で放つ精の脈を、この避妊の膜に守られながら感じ取るんだね…
それは私の願望を受け入れてくれた妻への愛しみと、卑屈で理不尽な僻みが込められた言葉でした。
亀頭を這う指先にまとわる先走りの粘液を茎に塗り広げながら、昂ぶる快楽が導く極みを踏み超えることのないよう、その一線を必死に堪えたのです。
もうすぐ約束の時間…
祐希はどんな想いでこちらに向かっているのだろう…
私は傍の携帯を握り締め、彼からの連絡を待ち続けたのです。
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