由香里は隣に座る祐希の肩に手をのせ、目を閉じたままゆっくりと顔を上げました。
まるで愛おしい恋人の抱擁を受け入れ、鼓動の昂ぶる体を託すかのような表情でした。
少年は口元を閉じ、初めてのキスに戸惑いながら由香里に顔を近づけます。張り裂ける欲望を必死になだめ、触れ合うように唇を妻に重ね合わせたのです。
ドア越しに外から聞こえる音楽だけが部屋の中を漂います。時の緩やかな流れに包まれた二人の姿が、暗い灯りの中で一つに溶け合うようでした。
押さえ付けられた少年の欲望が、辛うじて踏み止まっていたのは僅かな間に過ぎませんでした。
彼は由香里を抱き寄せると、重ねた口元から這い出る舌を妻の唇に押し込んだのです。それは祐希の本能が露わになった瞬間でした。
両腕を由香里の背中に廻し、欲に塗れた舌で彼女の口内を弄ります。
晒したままの下腹部を妻のスカートに押し付け、生地と擦れ合う亀頭の火照りに身を仰け反らしたのです。
由香里は祐希の肩に手を添え、欲望に満ちた舌先に彼女自身の舌を絡めました。焦る彼を諭すように柔らかに縺れ合わせ、性の昂ぶりに悶える少年を慈しんだのです。
由香里の姿が、かつて恋い焦がれた人妻の面影と交錯します。幾度も思い描いた妄想の序章が、私の前で映像のように蘇るようでした。
私は二人に気付かれないよう、テーブルの陰で自分自身の股間に手を添えました。
性の対象として祐希が抱き締める妻の姿を見つめながら、私は歪んだ願望の命ずるままに茎を握ったのです。
夫である私の自慰行為を蔑まないで…
由香里の姿は、過去の妄想に刻まれた愛おしい人妻そのものなんだ…
妻は祐希と重ねた唇を離すと、彼の耳元で何かを囁きました。彼だけに聞こえる微かな声に、彼は虚ろな目で小さく首を横に振ります。
由香里は祐希の顔を覗き込みながら、再び耳元で何かを問いかけます。彼は欲望と羞恥を交錯させた表情を浮かべ、妻に向かって小さく頷いたのです。
由香里は体を彼から離すと、私に向けて目で何かを訴えかけました。
私が火を付けた少年の欲望を鎮めるための慰め…
精を放つことでしか癒せない欲望への施し…
それは少年を苦悩から救う唯一つの方法でした。
私は脇の小さなテーブルの上に置かれたティッシュの小箱を取ると、由香里に手渡しました。
妻は何枚かを抜き取り、傍の祐希の下腹部から突き立つ茎を白いティッシュで慈しむように包んだのです。
彼の耳元で妻が小声で囁きます。
来週まで待って… 今日は自分だけで…
この前、私を想いながらしてくれたように…
きっと妻は祐希にそう語りかけたのでしょう。
彼は片手で妻を抱き寄せると、もう一方の手でティッシュに包まれた勃起を握り締めました。
「ご… ごめんなさい…」
彼はその言葉を何度か繰り返してから体を妻に押し付け、茎を握る手の動きを早めたのです。
火照る亀頭を包むティッシュの先端が、スカートの裾から晒された脚に押し付けられます。
妻は自分を想いながら自慰に浸る祐希の背に手を廻し、彼の息遣いを慈しむように抱き締めました。幼い肩に頬を寄せ、少年が震わせる手の動きを感じ取っているのです。
目を閉じ、肩の揺れに若い欲望の証を重ね合わせ、極みの頂点へと駆け上る彼の鼓動を見守るような穏やかな表情でした。
時折、少年が漏らす切ない喘ぎが私の耳元に届きます。
間もなく訪れる若い吐精を誰にも邪魔されないよう、私はドアの前に立ち、ノブを押さえました。
「ゆ… 由香里さん… 由香里さん…」
祐希は啜り泣くような声で妻の名を繰り返すと、脚に押し付けた下腹部を大きく反らしたのです。
あ… ああっ… ああ…
それは悲鳴にも似た極みの声でした。
茎を封じるように包むティッシュの中で、少年は体の奥から込み上げる白濁の液を放ったのです。
全身を痙攣させ、湧き出る熱い精に込められた願望を迸らせる祐希を、妻は目を閉じたまま抱き締めました。
出逢ったばかりの少年が身を焦がす激しい鼓動…
昂ぶる性の欲望を自らで慰める切なく愛おしい姿…
激しく打ち震える鼓動が放つ最後の飛沫が尽きるまで、由香里はその傍に寄り添い、慈しみの時を共にしたのです。
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