今から数年前の春のことです。
ある会社帰りの夜、私が初めて妻である由香里を「寝取られ」として委ねた男性と、都内のあるパブで待ち合わせをしていました。
彼は既に数回、私の目の前で妻を抱き、浅黒い艶を帯びた肉茎で彼女の体を貫き、欲望に満ちた精を放っています。
普通の夫婦生活を過ごしながらも、心の奥で想い描く妻の淫らな姿… 他人と交わる由香里の姿に、胸を押し潰されそうな嫉妬と堪え切れない昂まりを抱いていた私には、彼との出会いは妄想を現実として叶えるための必然とすら思えたのです。
男の名前は岩崎といいます。
(仮名とします。彼との出会いとその後の経緯は、
私の別のブログに詳しく書いています)
この男からの誘いによって由香里に願望を告白し、やがて愛する妻の体を彼に与えた私にとって、この後も岩崎の全てを信頼し、その導きを受け入れる他はなかったのです。
私は店に入ると、他の席に目もくれず奥まった隅のテーブルに座りました。決して他人に聞かれたくない話をするには、それに相応しい場所が必要だったのです。
暫く経ってから、遅れて岩崎も店に着きました。
挨拶もそこそこに、飲み慣れないウイスキーのグラスに口を付けながら彼と二人だけで向かい合うのは、内心、心地よいものではありません。
他人でありながら、私の愛する妻の体を知る男…
私の目の前で、妻の愛おしい秘奥の温もりに包まれながら精の迸りを注いだ男…
自分自身でそれを望み、由香里の美しく淫らな姿を見つめながら眩い至福に浸った私であるからこそ、彼に心の内まで見透かされているように思えたのです。
「そういえば、川島さんに会わせたい男性がいるんですよ」
それまでの他愛ない世間話から、急に岩崎は話の流れを変えました。
私は既に、決して他に知られてはならない特別な関係を分かち合う相手として、彼を通じてある夫婦の方を紹介されていました。
互いの夫と妻を交換し合い、妻が他の男と肌を重ねる姿を見つめながら、自身も他人の妻と交わる… 夫婦交換に秘められた淫惑の悦びを共有し合う相手として、彼の仲介で2回ほどその機会を設けていたのです。
「今度の方は、どのような御夫婦ですか?… 私達の希望は岩崎さんも御存じだと思っていますが…」
私は周りの席が気になり、無意識に声を潜めます。
「いいえ、独身の人です。つい先月まで高校生でしたから」
私は耳を疑いながら、微かな含み笑いを浮かべる岩崎を睨みました。
彼は私をからかっているのか…
私の妻を思うままにした優越に浸りながら、私を弄んでいるのか…
「いえ、冗談ではなく、本気でのお誘いですよ」
「まだ18才ぐらいでしょ… 少年じゃないですか」
「見た目はもっと子供ですよ。16才くらいにしか見えませんね」
彼が私に会いたいと言ってきたのは、このことだったんだ…
私は出かかった言葉を呑みこみました。自分自身でも明らかに動揺していることが判ります。
つい先日まで高校生だった子供の相手を妻が…
私は目の前に浮かぶ光景を慌てて消し去ります。
突然の誘いに戸惑う心の内を岩崎に悟られまいと、私は手元のグラスに残った僅かな酒を一気に飲み干したのです。
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