三人は店を出ると脇道を通り、交差点の手前の信号機で立ち止まりました。
夜も遅く、幾つかのネオンも消えています。
「今日、話したことは他の人には絶対に内緒に出来るよね」
押し殺した私の念押しに、少年は返事をしながら頷きます。
「妻にこの事を話したら連絡するから。もちろん、何かあったら祐希くんから私に連絡しても構わないよ」
私は、電話番号とメールアドレスを彼と交換しました。
「あ… あの…」
少年は、何か気まずそうな表情で私に話しかけます。
「もしよかったら… さっきの由香里さんの写真… 貰えませんか? メールで送って欲しいんですけど」
私は一瞬、戸惑いました。今日、会ったばかりの「他人」に妻の写真を渡すのは躊躇いがありました。まして、普通ではない「関係」を前提とした彼に対してはなおさらです。
「由香里さんのヌード写真なら、私が送ってあげるよ」
思いがけない岩崎の言葉に、私は息が止まる思いで彼の顔を見ました。
ま… まさか? いつの間に…
傍らの少年の目には、一瞬の驚きと期待が交差します。
「はは、冗談、冗談 」
私は安堵しながらも、時々、人の裏をかく岩崎の軽率な言葉に苛立ちを感じました。
「でも、何で祐希くんは由香里さんの写真が欲しいんだ? 顔を忘れないようにか?」
「そんなんじゃないけど… 綺麗な人だったし… 初めての人になって欲しいし…」
「まあ… 言わなくても、することは判ってるから」
することは判ってる……
岩崎の言葉のとおりです。写真を見ながら由香里とのセックスが叶えられることを願い、堪えきれない欲望のままに自慰に浸る彼の姿が浮かびます。
「いいよ、後でメールで送るから」
私のそそのかしに気付きもしない幼い彼は、恥ずかしげに頷くだけの礼をします。
構わないんだ… その日が来るまでは、何度も妄想の中で由香里を汚していいから…
溢れ出る精液を、欲望のままに妻の中に注いでいいんだ…
由香里の写真が少年によって自慰の対象とされることに、言いし得ぬ至福の昂ぶりが心の中に込み上げます。
彼の妄想が描く妻の姿を私も見ることが出来たなら… 止めどなく湧き上がる私自身の願望を、やがて彼は現実の中で叶えてくれるのです。
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