私は心の中で岩崎の本意を疑いました。
「それで… 彼のセックス経験はどれくらいあるんですか… この前まで高校生だったんですよね」
「無いです。まだ彼は童貞ですから」
童貞?… 岩崎はどこまで本気なんだ…
セックスの経験がない子供が妻の相手だなんて…
「彼と貴方は… どういう知り合いですか?」
「私のスノボ仲間です。と言っても、この前の二月に長野で知り合ったばかりですけどね」
男の無責任な笑いが私を苛立たせました。それにも関らず私の鼓動は早まり、口の中の乾きが舌を麻痺させ言葉を遮ります。
私の変化を察した岩崎は、身を乗り出すようにして誘いの言葉を続けたのです。
「年端もいかない子供みたいな10代の学生だからこそ、奥様のお相手にしてみたくありませんか… 貴方の見ている前で、奥様が彼にとって初めての女性になるんです…」
私の脳裏に、由香里と少年が交わる淫らな姿が浮かびました。
女性の体を知らない若い茎が、堪え切れない先走りの滴を垂らしながら妻の秘部を貫く…
反り返る少年の強張りが妻の膣奥を犯し、純白の熱い精液を放つ…
一瞬の間に駆け巡るそれらの光景が、心の内に秘める想いを激しく掻き乱します。
岩崎は、禁忌の誘いに魅かれる私の姿を確かめるように身を乗り出しました。
「誰も傷つけることではありませんよ… 川島さんと由香里さんさえよろしければ」
「でも… 彼の気持ちはどうなんですか… 好きな女性がいるのかも知れないし、こちらの思惑だけでは…」
「彼は年上の女性に強い憧れを抱いています。それは彼と雑談しながら聞き出したことですけどね」
岩崎は話を続けます。
「同じ年頃の女の子よりも、優しく導いてくれる年上の女性… 美しい人妻に憧れているそうです。由香里さんのような女性なら、彼にとって理想のお相手だと思いますよ」
私は男の言葉を聞きながら、過去の自分自身を思い浮かべていました。
通学途中の駅で時折見かける年上の女性に心を惹かれ、彼女の姿を見ることが密かな楽しみとなっていたこと…
彼女の薬指にはめられた結婚指輪に嫉妬し、虚しい自慰で自分の儚い想いを癒そうとしたこと…
迸る精液で彼女を汚し、自分だけの存在とする光景を幾度も想い描いたこと…
私が遂げられなかった儚い願いを、見ず知らずの少年が愛する妻の体で想いを叶えるのです。まだ会ってもいない少年のおぼろげな姿に自分を重ねながら、例えようの無い昂りが心を駆け巡ります。
なぜ岩崎が私にこの誘いを…
密かに妻に想いを寄せているくせに、なぜ…
私の中に芽生える疑念は、目の前に差し出された魅惑の光景に掻き消されてしまったのです。
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