私は岩崎の前で平静を装いながら、少年について詳しいことを聞き出しました。
彼の名前は祐希といいます。3月まで神奈川の高校に通っていましたが、この4月に大学入学のため都内のワンルームマンションに引っ越し、一人暮らしを始めました。
推薦入学での合格なので受験は無いため2月に友人達とスノーボードに出かけ、そこで岩崎と知り合ったそうです。
普通は18才であれば、もう大人の入り口にさしかかっている頃ですが、彼は若い年齢以上に幼く見え、最初は岩崎も16才くらいの子供と思って接していたそうです。
人懐っこい彼の性格は、倍以上も年齢の違う岩崎ともすぐに打ち解け、電話番号を交換し、4月に一人暮らしとなってから何回か岩崎と他愛もないやり取りをしていたのです。
年上の女性に対する想いが強いせいか、同い年の女の子にはあまり関心が無く、未だに性に関する経験は全くないとのことでした。
「ですが、妻とセックスをする条件は、あくまでも私の目の前で彼女と抱き合うことです。そんな彼が私の条件を受け入れるでしょうか…」
私は心の中の疑問を岩崎に問いかけました。
「それは私から話してみます。もちろん無理強いはしません」
その言葉が私を少し安心させました。妻の体を見返りにし、彼にとって本意ではない形でセックスをすることは、私の望みとは異なるからです。あくまでも彼が条件を受け入れ、心から納得した上での行為でなければ、私が妻を彼に与える意味が無いのです。
「妻にこの事を話すのはもう少し後にします… 岩崎さんが彼の望みを確認してくれた後で妻に話します」
岩崎は私の意思を理解した上で、その条件に同意しました。もっとも彼自身もそのことを予め承知していたのでしょう。
その後、暫らく岩崎と話をしてから店を出ました。
彼とは駅で別れ、私は一人で家路に向かう電車に乗ったのです。
妻と少年の淫らな行為…
女性の体を知らない彼が、妻との行為で「大人の男性」となる姿…
それはかつて人妻に想いを寄せ、遂げることの出来なかった10代の頃の私が想い描いた儚い願いでした。私は今になって、その願いが彼を通じて叶えられるような甘美な錯覚に酔いしれているだけなのかも知れません。
その日の訪れを心に秘めたまま、私は何も知らない由香里の待つ家に帰ったのです。
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